二王座歴史の道

臼杵城から南西に位置しているここ二王座歴史の道は、現在でも城下町の景観を色濃く残している町並みで国の都市景観100選に選ばれています。

二王座歴史の道014

凝灰岩を切り開いて通した「切り通し」と呼ばれる道が迷路のように構築されており、その中に様々な宗派の寺院、武家屋敷が集まっています。

最終更新日:2020年12月13日
二王座歴史の道までのアクセス

日豊本線上臼杵駅の改札を抜けて、北方向に県道506号を進みます。そのまま県道33号に入り大橋寺向かいの路地を右に入っていきます。そのまま100mほど直進すれば二王座歴の道の田町側の入口へ到着します。徒歩で10分。

田町側の入り口に入ると「二王座歴史の道」と書かれたプレートと石畳がスタートしています。

正面のお寺は願い事を一つかなえてくれる一言地蔵マリア観音が安置されている臨済宗のお寺、見星寺けんしょうじです。

二王座歴史の道田町入り口
臼杵の名水にも数えられた金毘羅水

田町地区から二王座方面に向かって石畳を歩き始めると、左手にひっそりとたたずむ風情ある井戸に気づきます。

金毘羅社こんぴらしゃの土地の岩盤(凝灰岩)をくり抜いて彫られた金毘羅井戸(別名、甚吉坂井戸)と呼ばれています。

現在この井戸は使われていませんが、その昔この井戸からくみ上げられる金毘羅水は臼杵の名水に数えられるほどでした。

金毘羅井戸

実は金毘羅井戸のすぐ脇に、金比羅社へ続く参道があります。最初は気づかず通り過ぎてしまいそうですが良く見ると、鳥居が見えると思います。ご祭神は日本の第75代天皇の崇徳上皇、大物主命です。

金毘羅神社
武将、吉岡甚吉の武功をたたえた甚吉坂

さらに石畳を進むと緩やかな坂にさしかかります。この坂は天正十四年(1586)薩摩の島津軍が臼杵に侵攻してきた際大友宗麟の武将、吉岡甚吉よしおかじんきちがここ二王座を守って武功を立てたことから、この坂は甚吉坂と呼ばれています。

甚吉坂

右手に見える長屋風の屋敷の中には、お土産屋さんと共に並ぶ、明石原人の発見者、直良信夫なおらのぶおの生家(現在は直良信夫顕彰記念館)です。

直良信夫記念館

記念館では、化石人骨の調査資料や当時の写真などが展示されています。拝観は無料となっています。

武家屋敷の情緒が残る旧真光寺周辺

石畳を左に入って見れる景観は、臼杵を紹介する中で一番多く写真におさめられているアングルです。

二王座周辺は、武士の住まいとして地形に沿って武家屋敷群が形成されていて、城下町の骨格を今もとどめています。

左手に見える、ちょうど灯りのともる下の山門が旧真光寺(休憩所)です。

旧真光寺外観

旧真光寺は、その昔はお寺の支院として機能していましたが、建造物として大変貴重であることから、現在はお休み処として無料で開放されています。

旧真光寺山門
雨の日に傘を差して石畳を歩く

武家屋敷が並ぶこの二王座の風景は全国に誇れる美しさです。大林宣彦おおばやしのぶひこ監督の映画「なごり雪」の舞台にもなりました。

雨の日の石畳

雨の日に旧真光寺2階から撮影したものです。二王座歴史の道はその日の天気によって様々な景観を楽しむことができます。

旧真光寺2階から
片桐八三郎旧宅

旧真光寺の向い、古風な石段が伸びる先に長屋門を持つこの屋敷は、天保8(1837)年以前に建築された片桐家100万石の敷地です。

1877年(明治10年)に西郷隆盛を盟主に起こった士族の武力反乱、西南の役で薩摩軍が臼杵に侵攻した際、この屋敷に住む臼杵一の剣豪であった片桐八三郎も臼杵隊の分隊長として戦い田町にて戦死します。享年31歳。

片桐八三郎旧宅

※この建物は外観のみ公開されています。

心洗われる二王座の寺院

二王座歴史の道を散策していると、多くの寺院が建てられていることに気がつくと思います。

旧真光寺の北側には持国天、毘沙門天を祭祀する二天門が建つ日蓮宗の法音寺が鎮座しています。

法音寺二天門

法音寺の東側、ちょうど善法寺との間にある路地は極楽浄土の小路と呼ばれており、昔は常にお経を読む声が聞こえていたので、「善法小路」とも「法音小路」とも呼ばれています。

法音小路

さらに二王座方面を進むと、真宗の寺院としては九州最古のお寺の一つ真宗大谷派の善法寺です。

善法寺
点在する城下町臼杵の魅力

二王座歴史の道の中には、江戸時代に臼杵藩主稲葉家の分家が蔵として利用していた建物があります。こちらも現在は休憩所として開放されています。

稲葉家土蔵 稲葉家土蔵内部

辻ロータリーから臼杵辻郵便局の脇道を南に入っていくと、臼杵藩家老の後藤家の長屋門があります。臼杵に残る長屋門の中でも特にダイナミックな造りとして、当時の趣が今も残されています。

後藤家長屋門

他にも二王座周辺には、江戸時代につぼね屋敷と呼ばれている場所があり、そこは徳川三代将軍家光を母親代わりに育てた、春日局かすがのつぼねが住んでいた場所です。

石畳を歩いていると縦横30cmほどの四角い案内板を多く目にすると思います。二王座周辺は今でも古い町並みと共に多くの逸話が残されており、1つ1つ読み進めて当時の歴史に思いを馳せながら散歩してみるのもおススメです。

案内板

二王座歴史の道は1993年(平成5年)国の都市景観100選に選ばれています。

都市景観100選
二王座歴史の道のまとめ

今回は大分県臼杵市の代表的な観光スポット、二王座歴史の道について解説をしてきましたが、まだまだご紹介できないスポットや魅力もあり全ては語り尽くせておりません。

今回のサイトでご紹介したポイントをまとめました。

  • 二王座歴史の道は切り通しによって通された道
  • 随所に多くの歴史秘話が眠っている
  • 最寄り駅は日豊本線のレトロな無人駅、上臼杵駅から徒歩10分
  • 臼杵には名水が湧き出る井戸が各所に存在。金毘羅井戸もその一つ
  • 明石原人の発見者、直良信夫の生家がある
  • 歩き疲れたらゆっくり休憩できるスポット旧真光寺
  • 大林宣彦監督作品の映画「なごり雪」の舞台
  • 雨の日の石畳は、二王座の景観を際立たせる
  • 二王座周辺には魅力的な寺社が集まっている
  • 江戸時代の武家屋敷の町並みは長屋門がアクセント
  • 春日局が住んでいた場所でもある
  • 二王座歴史の道は国の都市景観100選に選ばれている

二王座周辺はこの他にも、紹介しきれていない城下町の骨格が残る場所がたくさんありますので、時間の許す限り、存分に江戸の町並みを歩き尽くしてみてください。

周辺のスポット

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