善法寺ぜんぼうじ

臼杵の代名詞である二王座歴史の道の石畳を歩いていると、ひときわ異彩を放つ重厚な門構えの鐘楼門があります。ここが浄土真宗の寺院、善法寺です。

鐘楼門

周辺は旧真光寺(休憩所)や日蓮宗の法音寺、浄土真宗の善正寺などの寺院が鎮座しており、臼杵の城下町を代表する情緒あふれる景観となっています。

二王座歴史の道
最終更新日:2021年2月5日
善法寺までのアクセスと基本情報

善法寺は日豊本線上臼杵駅の改札を抜けて県道506号線を北東へ。大橋寺の向かいの路地を入り右折して二王座歴史の道田町口に出ます。甚吉坂を上りT字路を左へ進み、旧真光寺、法音小路を挟んで向かい合った寺院。立派な鐘楼門が目印です。徒歩で12分ほど。

基本情報

住所 〒875-0043 大分県臼杵市大字二王座224
電話 0972-63-3161
拝観料 拝観自由
拝観時間 情報なし
宗派/山号・寺号 真宗大谷派、山号は竹生山
本尊 阿弥陀如来
創建 建武元(1334)年寛永元(1662)年に現在の地に移転
開山 廓玄
善法寺の沿革

平安時代末期の源平合戦で有名な「宇治川の戦い」で武功を上げた佐々木高綱の弟、 五郎義清の孫にあたる廓玄かくげん上人が建武元(1334)年に臼杵の末広の地に善法寺を開基します。

善法寺008

寛永元(1624)年に稲葉家3代藩主である稲葉一通いなばかずみち公の命により末広から現在の仁王座へ移ります。慶応2(1866)年に本堂、庫裡くり(お寺の境内にある伽藍の一つ)が焼失しましたが、明治に入り再建されています。 善法寺は真宗の寺院としては九州最古の寺の一つです。

善法寺の見どころ

二王座歴史の道の石畳を歩いていると、善法寺の威風堂々としたこの鐘楼門に魅了され多くの人が参拝に訪れています。

このように写真で見てみると、あまりの大きさに鐘楼自体が見えず二重門のようにも見えますが境内に入って裏から眺めてみると、確かに鐘楼がありました。

善法寺山門

山門の扁額には金色で寺号が刻まれており、屋根の裏側、垂木飾たるきかざりがエメラルドグリーンなのがアクセントになっていて良いですね。

鐘楼門の屋根瓦にはやはり稲葉家の家紋「隅切折敷三文字すみきりおしきさんもじ」を見つけました。

隅切折敷とは四角の四隅を切った八角形で四隅が内側に入ったものを言い、三文字は伊予国(愛媛県)の大三島神社おおみしまじんじゃ(現大山祇神社)の神文を合わせたものと言われています。

隅切折敷三文字

山門の蟇股かえるまたには木彫師の名工の作品でしょうか2頭の獅子が彫られています。じゃれ合っているのか1頭目の獅子が振り返って「捕まってたまるか」とでも言っているようにも見えます。

善法寺蟇股

山門を入ると左手に本堂があります。特徴は正面に大きな4本の柱が建っておりその様子から歴史の重みを感じます。

善法寺本堂

本堂の扁額には山号の「竹生山」が刻まれています。竹が生える場所に開基したお寺なのでしょうか、山号にはお寺建立の由来が関係していると言われています。

善法寺009

本堂の虹梁こうりょうにはこちらも素晴らしい竜の彫刻。色あせ具合が建物全体の風格を感じます。寺院の彫刻は龍、獅子など伝説にでてくる生き物が彫られることが多いですがいずれも中国から文化として日本に伝来しているようです。

善法寺005

木鼻は夢を食べてしまうという仮想の動物、ばくの装飾となっています。

善法寺015

善法寺では、浄土真宗としては九州最古のお寺と言われています。途中焼失などを経ていますが400年以上の歴史を感じる寺院です。

二王座近辺は鎌倉仏教のほぼ全ての宗派の寺院を訪れることができますので他の寺院との建築様式や雰囲気など比較してみるのもおもしろいですね。

また二王座歴史の道には、旧真光寺や稲葉家土蔵などの歴史的寺院や史跡が無料休憩所として提供されていますので、歩き疲れたら是非活用してみてください。

合わせて立ち寄りたい周辺スポット

写真をクリックしますと、詳細ページにうつります。