旧真光寺
臼杵市街地で、城下町の風情を一番感じられるのは二王座にある二王座歴史の道であることは間違いありません。
キリシタン大名だった大友宗麟時代から南蛮貿易で栄え、江戸期の稲葉氏時代にもっとも繁栄し、町屋、寺院、武家屋敷が今でもそのままの形をとどめています。

そんな二王座歴史の道の一角に、地域の人はもちろん臼杵を訪れた人々が、ゆっくりくつろげる憩いの場として「旧真光寺」は建てられています。

旧真光寺へのアクセスと基本情報
旧真光寺は、JR日豊本線 上臼杵駅から徒歩で約12分です。途中には、臼杵の町のシンボル龍原寺三重塔もあります。
上臼杵駅の改札を抜けて506号線の道をすすみます。途中から合流する県道33号線を北へ進み、大橋寺向かいの路地を入ってそのまま二王座歴史の道、田町側入口からすぐ。
基本情報
住所 | 〒787-0008 大分県臼杵市臼杵 |
電話 | 0972-63-1111 臼杵市 |
拝観料 | 拝観自由 |
拝観時間 | 8:30-17:00 |
宗派/山号・寺号 | 浄土真宗本願寺派 |
行事 | 2月〜3月頃:うすき雛めぐり 11月:竹宵祭り(竹ぼんぼりのオブジェ展示場) |
その他 | トイレ完備 |
真光寺の由緒
真光寺は臼杵藩上級武士だった稲川小右衛門の長男宗通が出家して、浄土真宗本願寺派善正寺の塔頭として1716(享保元)年に開基した寺院です。

当時から藩士の学習所や仏道修行道場など多機能に活用された場所でもあったそうです。近年では、無住寺となり荒廃していました。
1991(平成3)年に臼杵市が買収し修復。現在は旧真光寺として臼杵散策の際に利用できる無料の休憩所となっています。また毎年3月にはうすき雛めぐり、11月には竹宵祭りの展示会場にもなっています。
旧真光寺の見どころ
切妻屋根の山門は、現在でも悠久の時を体感できる古寺の趣が残されています。

建物の中では全体的に落ち着いた照明が、リラックス効果を演出し社寺建築の美を体感することができます。

時間によって差し込む光の変化を感じ、落ち着きのある空間につい長居してしまいます。

歴史を感じる昔ながらの縁側は、なんとも言えない味わいがあり、木のぬくもりを体全体で感じられます。

旧真光寺のような深閑とした空気が漂う施設は、ひとり瞑想にふけるのにもぴったりでしょう。

細部を彩るアイテムは極めて控えめな生け花の作品です。差し込む光の具合とあいまって、和の雰囲気をいっそう引き立ててくれています。


旧真光寺は二階まで吹き抜けとなっており、二階から照らす照明デザインはまさに温故知新が具現化されているかのようです。

さらに二階からは美しい町並みが望めることも見どころの1つです。臼杵城址まで続く臼杵城下町の風情を一番良い角度で楽しめる場所ではないでしょうか。

臼杵市街地散策に少し疲れたら是非、お休み処旧真光寺に立ち寄ってみてください。
忙しい日常から離れて、おもわず深呼吸をしたくなる、そんな心休まる場所になっています。
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