法音寺ほうおんじ

法音寺は大分県臼杵市二王座にある日蓮宗の寺院です。竹林を切り開いてお寺を建てたことから山号は竹林山です。

法音寺山門

稲葉家三代目藩主の稲葉一通いなばかずみちがその時代に細川忠興公(正室は明智光秀の娘である細川ガラシャ)の3女を奥方として迎える際に、臼杵には日蓮宗のお寺がなかったことが建立の発端と伝えられています。

法音寺地図

世界中に仏舎利塔を建てている藤井日達上人が若き頃に修行したお寺としても知られています。

最終更新日:2021年2月3日
法音寺へのアクセスと基本情報

日豊本線の上臼杵駅から改札を抜けて県道506号を北方向に進みます。途中県道33号と合流しますがさらに北へ進み、大橋寺向いの路地を右折して二王座歴史の道の田町側入り口へ入っていきます。

甚吉坂を上り突き当りのT字路を左折、旧真光寺(現休息所)の前を通り法音小路という名の有名な路地を10mほど進んだところで石段の上に二天門が建つ場所が法音寺です。

法音小路の中に神社の鳥居?かと思うような珍しい山門があるので分かり易いと思います。

法音寺入口
住所 〒875-0043 大分県臼杵市二王座256
電話 0972-62-2357
拝観料 拝観自由
拝観時間 情報なし
本尊 釈迦牟尼仏しゃかむにぶつ
宗派/山号・寺号 日蓮宗、山号は竹林山
創建 慶長7(1602)年創建
寛永19(1642)年現在地に移転
公式サイト https://www.houonji.me/
法音寺の沿革

第三代臼杵城主稲葉一通が小倉城主細川忠興の姫を正室に迎えるためその菩提寺として慶長七年(1602)五月に創建されました。姫は「たら」徳雲院殿と申し、母は細川ガラシャ(明智光秀公の娘)です。

法音寺本堂2

深田野田の郷 五十石を寺領とし、二天門は稲葉家裏鬼門に当る処から元禄十一年(1698)に持国天王、金毘羅天王(後述)を祭祀し城の守護神としています

法音寺本堂2

二天門の鬼瓦には稲葉家の家紋である「隅切折敷三文字すみきりおしきさんもじ」が見えます。

正面額字の竹林山は、江戸時代前期の公卿である正二位内大臣花山院定誠公かざんいんさだのぶこうの筆蹟となっています。(花山院の側室に豊後国臼杵藩の第4代藩主稲葉信通公の第一子女・永春院殿が嫁している。)

法音寺山門扁額

明治十年(1877年)明治新政府に不満を抱く鹿児島の士族たちが、西郷隆盛を総大将として起こした反乱(西南の役)では薩摩軍が臼杵に攻めてきた際、ここ法音寺も傷ついた兵士のための救護所が置かれた場所でもあります。

法音寺の見どころ
二王座歴史の道

臼杵城下町の代表的な二王座歴史の道を歩いていると、たくさんの路地が見られと思いますが、その中の1つが法音小路ほうおんこうじです。周辺はたくさんの寺院が密集しており、昔は常にお経を読む声が聞こえていたので、極楽浄土の小路としてついた名前です。

法音小路

法音小路を10メートルほど進んだ先に法音寺への境内へと続く石段が現れ、その先に威風堂々としたたたずまいで建つ二天門が見えます。

法音寺二天門

石段脇には「南無妙法蓮華経」と書かれた石柱が建っており、その様相から江戸時代から現代までの歴史の厚みをひしひしと感じさせてくれます。

法音寺石柱

石段を上りきるとそこには二天門が出迎えてくれます。一般的に山門は結界(一般の世界と神仏の世界の堺)とされており、山門をくぐった先は聖域となりますので敷居は踏まないようお気をつけください。

法音寺山門

法音寺の二天門は稲葉家裏鬼門(鬼門=北東の反対の方角で南西のこと)にあたるところから、1698(元禄11)年に持国天、毘沙門天を祭祀し、お城の守護神としています。

向かって左に安置されている像が毘沙門天王びしゃもんてんのうです。四天王の一人で多聞天として表わされています。北の方位を守護し夜叉の災いを除く七福神、武神としても広く信仰されています。

右手には宝棒、左手には宝塔を持つ毘沙門天像は高さは2mほど。さすがに武神と言われるだけありお顔は鬼のような形相で力強く勇ましい限りです。

法音寺毘沙門天王

変わって右に安置されている持国天王じこくてんのうです。東の方位を守護し水難火難の災いを除く天界の護法神です。

毘沙門天王同様、身につけている甲冑は中国の唐の時代のものと言われていますが、やはり日本の甲冑とは少し違いがあります。

左手は腰にあてていますが右手には刀のようなものを持っており、今にも振り下ろそうとするその勢いは、迫力があります。

法音寺時国天王

二天門を背に振り返ると、北東の方角には臼杵の城下の町並みの中に天守こそありませんが、臼杵城跡(臼杵公園)が見えます。

法音寺毘沙門天王

山門を入り、左斜め正面に本堂が建っています。本堂の前まで石畳が敷かれていて歩きやすくなっています。境内はきれいに手入れが行き届いていて、静寂に包まれ神聖な雰囲気を感じることができます。

法音寺本堂1

本堂の両脇に建っている石灯籠のサイズがとても大きいことに最初は驚きます。他の日蓮宗のお寺の燈籠も比較的大きいイメージがありますが、法音寺の春日燈籠は初めてみるサイズで近くでみると、相当迫力があります。

法音寺本堂2

本堂と向かいあっている建物、祈祷のご本尊である三光堂です。生髪鬼子母神なまがみきしぼじんが祀られています。三光とは太陽、月、星のことで、お堂の上にある天に向かって突き出た宝珠水煙は360°どこから見ても同じ形に見えるようです。

三光堂は以前は三十番神堂とも呼ばれ、臼杵市畳屋町出身の彫刻家日名子実三ひなごじつぞうの設計により、昭和4(1929)年に建替えられました。

法音寺

境内の南には御成り門と呼ばれるたら姫専用の裏口があります。二王座歴史の道に面していることもあり、観光の際はこちらから入って参拝される方が多いようです。

法音寺
法音寺の御朱印

御朱印は本堂脇の納経所にて頂くことができます。(※住職不在時は書置きの御朱印をいただくことができます。)

御朱印のデザインが個性的で、中央に樒(しきみ)?の葉のスタンプをあつらえて右下には音にまつわるキャラクターが描かれています。

また、法音寺は臼杵八ヶ所霊場の第4番札所でもあります。

多福寺御朱印
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