福聚寺
福聚寺(ふくじゅうじ)は大分県臼杵市大字井村にある禅寺です。立野台地東端に建てられている戦国時代の武将の館がそのままお寺になっています。

福聚寺へのアクセスと基本情報
福聚寺はJR日豊本線 熊崎駅の裏へ回って徒歩で約3分ほど。
住所 | 〒875-0083 大分県臼杵市井村立野3456 |
電話 | 0972-62-3468 |
拝観料 | 拝観自由 |
宗派/山号・寺号 | 臨済宗妙心寺派 山号は慈雲山 臼杵八ヶ所霊場第2番札所。 |
本尊 | 釈迦如来 |
福聚寺の由緒
戦国時代の武将で大友家家臣の疋田備前守によって立野台地東端に館を建立したことが始まりとされています。
現在も周囲は石垣や塀で囲まれ、中世の武士の館をそのまま寺院にしたのではないかとも言われています。
後に、月桂寺(臼杵市本丁)を開基した湖南(こなん)和尚を乞うて開山。
福聚寺の見どころ
JR日豊本線 熊崎駅の改札を抜けて線路を跨ぎ、少し坂を上ると右手に壮麗な薬医門が見えてきます。

山門周辺にある美しい石組は、侘び寂びである「禅の美」が表現されてます。
山門に掛かる扁額には山号、寺号が刻まれ、往時の風情を感じます。

入母屋造の重厚な鐘楼からは、美しい市街地を一望できます。古人も同じようにこの立野台地から、臼杵城下町の様子を見ていたのでしょうか。

入母屋造が美しい本堂。武家屋敷のような佇まいを見せる堂宇からは、開基者や庶民の篤い信仰心が今も息づいています。

本堂へ入れて頂いた際に、窓越しから境内を拝見させて頂きました。

鎌倉時代から広がった禅宗も、庭園と仏教の関係を重要視しています。中でも枯山水は禅を極めた人が創る宗教的メッセージが隠されているとも言われています。
立野台地は疋田備前守が住んだことから、「疋田殿台」とも呼ばれていたそうで、現在でも周囲に土塁跡や石垣など、戦国時代の館跡としての遺構を垣間見ることができます。
熊崎駅からもアクセスが良く、周辺散策の際には福聚寺を訪れて心をリセット、枯山水を前にして静かに禅の精神について学んでみるの良いかもしれません。
福聚寺の御朱印
山門を入って正面に寺務所がありますので、こちらで頂くことができます。納経料300円。

臼杵霊場をまわられていれば、第2番札所となっています。「大悲(だいひ)」とは仏様の慈悲、「大悲殿(だいひでん)」は観音菩薩が置かれているお堂の事を意味しています。

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