諏訪明神すわみょうじん

大分県臼杵市諏訪平岡にある諏訪明神は信州(長野県)の諏訪大社から勧請したものです。大友時代の臼杵五社の1つでもあり、歴代稲葉氏からも篤い崇敬を受けました。

諏訪明神鳥居 一の鳥居

祀られる建南方神たてみなかたのかみには、五穀豊穣、武運長久、国土安穏、盛業繁栄など多くのご神徳があります。

小高い丘の上に鎮座しているため、境内から望む市街地と風光明媚な臼杵湾の景観も見どころの1つです。

諏訪明神鳥居 境内からの眺望
最終更新日:2022年9月4日
諏訪明神へのアクセスと基本情報

JR日豊本線 熊崎駅から諏訪山山麓を通り徒歩で約25分です。

基本情報は以下

住所 〒875-0011 大分県臼杵市諏訪平岡
電話 なし
拝観料 拝観自由
拝観時間 特になし
祭神 建南方神(たてみなかたのかみ)、大穴持神(おおなむちのかみ)
諏訪明神の由緒

創建は不詳ですが、信州(長野県)の諏訪から勧請されたことがわかっています。大友宗麟が樹林寺を建てた時に浜辺から現在地に移築され、臼杵五社の1つとなっています。

諏訪明神鳥居 鳥居に掛かる扁額

臼杵藩主の初代稲葉貞通公は臼杵城の本丸の分霊を祀り、2代目の典通公は神社を新築し、4代目の信通公は再営させるなど歴代稲葉氏からも厚く崇敬されます。

諏訪明神の見どころ

熊崎川にかかる明治橋を渡り、諏訪山(67m)の中腹に建つ臼杵市総合運動場の坂を下るとすぐ左手に鳥居が見えます。

諏訪明神 一の鳥居

石段を上っていると途中から、タブやクスの木々が視界を覆うように生い茂り、凛とした空気を実感します。

諏訪明神

切妻造の拝殿は、古くから地域の人々によって篤く信仰されている様子がうかがえます。

諏訪明神 切妻造の拝殿

近年改修されたようで、一間社流造りの本殿は目新しい。木目が引き立つ簡素な社からは厳かな雰囲気が漂います。

諏訪明神 簡素ながら木目の美しさが引き立つ本殿

こちらも一間社流造の苔むした摂社。周囲の自然と見事に同化し、そこには確かに神々が宿っているのだと認識させられます。

諏訪明神 摂社

摂社の奥には幹回りが4m以上ある御神木(クスノキ)です。根の半分が地表に浮き出ており、神々しさが漂います。

諏訪明神 御神木

しばし時間を忘れて、境内から見える美しい景色を眺めてみてください。晴れやかな気分になること間違いないでしょう。

諏訪明神 境内からの眺望2

諏訪明神が建つのこの地域は明治以降、3つの村が合併し海部(あまべ)村と呼ばれていました。

臼杵湾と城下町両方に近く、かつての臼杵七島があったため景勝地として昔から寺院や別荘が多く立ち並ぶ地域でもありました。

現在でもその面影はしっかりと残されており、寺社や史跡を訪れる魅力の1つとなっています。

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