雨の日に傘をさして歩きたくなる散歩コース

所用時間:約2時間
オススメ時期:通年、雨の日

 
二王座歴史の道

雨の日の二王座歴史の道

 

せっかく臼杵に来たのに朝からあいにくの雨。。いろいろ観光名所をまわりたかったのに困りますよね。かといってずっと宿にいるのも時間がもったいない。

 

そんな時は、思い切って予定を変更。雨宿りを挟みながら臼杵の町を傘を差して、歩き倒しましょう。

 

雨の日に行きたい、または突然の雨に降られても大丈夫な臼杵の楽しい観光スポットを紹介します。

 
 
今回のまわるスポットとマップ

雨の日に回ってみるおススメコースの紹介です。基本的には資料館、記念館は入場料がかかりますので、興味のあるスポットをチョイスして回ってみてはいかがでしょう。

全体的なルートは下のマップを参考にしてみてください。

 
早春賦の作詞家、吉丸一昌記念館

最寄り駅は日豊本線の上臼杵駅で、改札を背に県道506号を臼杵川に向けて真っすぐ北東に進むと、すぐ県道33号と合流し、左手にある1つ目の橋である万里橋を渡って2つ目の路地を左折。徒歩ですと10分ほどで着きます。

「早春賦」の作詞家、国文学者である吉丸一昌は文武両道に秀でた人物です。

こちらの記念館では、10分間の説明動画から始まり、当時使用されていた楽譜や遺品などが展示されており、生涯に渡った苦学生への支援や剣道家として鍛錬など当時の貴重な資料を拝見することができます。

吉丸一昌記念館

吉丸一昌記念館

住所 〒875-0052 大分県臼杵市大字市浜980
入観料 大人220円、小人(小中学生)110円
開館日 土日祝日及び年末年始
※詳細は臼杵市HP

特に吉丸一昌の日常やルーティン、考え方などを遺品などの展示資料から垣間見ることができ、クリエイティブな仕事している方などは、インスピレーションを掻き立てられます。

 
臼杵の歴史、臼杵市歴史資料館

臼杵を知るにはやはり、臼杵市歴史資料館は外せません。

吉丸一昌記念館を出て臼杵川沿いを北東に進み、臼杵川に浮かぶ三角州から市浜側に架かる朱色の松島橋の袂に位置しています。

館内では臼杵市野津町で見つかった縄文時代の土偶や分銅の展示品に始まり、大友宗麟時代の丹生島城を拠点に外国との貿易で全盛期から衰退まで。

そして関ケ原の合戦後の徳川の時代からは稲葉氏の入場を経て現代までの資料が展示されており、時代背景を分かり易く理解することができます。

臼杵市歴史資料館

臼杵市歴史資料館

臼杵市歴史資料館

臼杵市歴史資料館入口

住所 〒875-0052 臼杵市大字市浜808番1
電話 0972-62-2882
入観料 一般330円(280円) 学生160円(140円)
*( )内は20名以上の団体または市内有料公開施設の
共通券(発券した日から3日以内)を保有する方の料金です。
通年手形:一般660円 学生330円
入館時間 9:30~17:30 ※入館は17:00まで
定休日 火曜日(祝日のときはその翌日)および12/29~1/3

また、期間限定での展示資料や定期的にギャラリートークを開催しています。下記フェイスブックで最新の情報が確認できます。

1度に全ての展示資料に目を通すのは結構大変です。年に何度も臼杵に来ることがあれば、通年手形の購入がお得です。

 
明石原人の発見者、直良信夫記念館

臼杵市は、独学と我流で発掘調査を行いのちに「明石原人」と命名される骨の発見者として広く知られるようになった独立独歩の考古学者・直良信夫なおらのぶおの出身地です。

そしてここ二王座にある記念館は直良信夫の生家跡となっています。

直良信夫顕彰記念館

直良信夫顕彰記念館

住所 〒875-0043 大分県臼杵市大字二王座
電話 なし
入観料 無料
入館時間 掲載なし

最初は一民間人が発見した化石人骨だったため、専門家には相手にされず、正しく評価されない期間が長く続きました。

戦後、調査を依頼した大学に残っていた化石の再調査によって改めて明石原人と命名されることになります。

この記念館では、当時の写真や明石原人に関する資料などを拝見することができます。

直良信夫顕彰記念館

直良信夫顕彰記念館入り口

 
雨宿り旧真光寺と生け花

歩き疲れたり雨が強くなってきたりしたら、二王座歴史の道の中にある休憩処、旧真光寺で雨宿りとトイレ休憩ができます。ここは出入り自由ですし建物内には椅子などが置かれています。

二王座歴史の道をじっくり時間をかけて、堪能したいのであればこの休憩処は外せません。

旧真光寺入り口

旧真光寺入り口

住所 〒875-0043 大分県臼杵市大字二王座
電話 なし
入観料 無料
入館時間 掲載なし

旧真光寺の二階から二王座歴史の道を撮影する構図は、観光パンフレットやSNS、ホームページなどで良く紹介されていますが、中二階から撮影する構図も実はオススメです。

生け花

大雨の二王座歴史の道(中二階から)

また建物内には、非常に控えめな生け花の存在がより寺院の雰囲気を引き立ててくれています。

旧真光寺と生け花

とある日に撮影した生け花

生け花

また別の日に撮影した生け花

 
「迷路」や「真知子」の著者、野上弥生子文学記念館
 

日本の近代文学に興味のある人なら是非立ち寄ってみたい、記念館それが野上弥生子文学記念館です。

この記念館は野上弥生子の生家である小手川酒造の一部を改装して、1986年(昭和61年)に開設されました。

野上弥生子文学記念館

野上弥生子文学記念館

野上弥栄子は大分県が生んだ最も有名な小説家です。

大分県臼杵市の調味料製造メーカーのフンドーキン醤油の創業家に生まれ14歳で上京。夏目漱石の指導により、ホトトギスに掲載された「えにし」で作家としてデビュー。その後、「海神丸」、「大石良雄」、「真知子」、「迷路」、「秀吉と利休」など多くの作品を発表します。99歳で亡くなるまで、生涯現役の作家として活躍されます。

また、「アルプスの少女ハイジ」を初めて翻訳した小説家としても知られています。

住所 〒875-0041 大分県臼杵市浜町538
電話 0972-63-4803
入観料 大人(高校生以上) 1人につき310円
小人(小中学生)  1人につき150円
※団体割引あり
入館時間 9:30~17:00 年中無休
 
稲葉家下屋敷で日本建築を味わう

廃藩置県後に東京に引っ越した稲葉家藩主の里帰り用の屋敷です。何とも贅沢。

書院造りの奥座敷や謁見の間であった表座敷など、当時の日本建築の匠を堪能できます。

稲葉家下屋敷

稲葉家下屋敷入り口

住所 〒875-0041 大分県臼杵市大字臼杵6-6
電話 0972-62-3399
入観料 大人(高校生以上) 1人につき330円
小人(小中学生) 1人につき160円
入館時間 8:30~17:00 年中無休

敷地はなんと約千坪あります。海添地区にある旧丸毛家住宅もそうですが、全体的に洋服よりも和服が似合う建物です。

稲葉家下屋敷

稲葉家下屋敷廊下

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