押さえておきたい!人気ある神様と信仰

日本には八百万(やおよろず)といわれるほど、神さまが存在しているといされています。そしてみなさんの家の近くにも必ずと言ってよいほど、何かしらの神社が建てられていることでしょう。

日本全国の神社の数は8万社以上あるとされており、それぞれやしろごとに祀られている神さまが違います。神社参拝ではどんな神さまが祀られているかよりかは、"どんなご利益があるのか"が一番知りたいことなのではないでしょうか。

仏教は海外から輸入され日本流にアレンジした各宗派の開祖が教えを広めた宗教であるのに対して、神道は日本に起源を持ち開祖もなく、教えもない自然や民族、祖霊にもとづく宗教です。

今回”うすきめぐり”では、数多あまたいる神様のなかでこれだけは押さえておきたい日本の神様と信仰を紹介しています。臼杵市内にも歴史ある神社が多く鎮座していますが、本記事を読むことによりどんな神様が祀られていて、どんなご利益があるのか改めて知ることでより参拝を楽しめると思います。

最終更新日:2021年10月04日
お稲荷さん(稲荷神)

全国に2万社近くもある稲荷社いなりしゃは、その総本社は商売繁盛のご利益で有名な京都の伏見稲荷大社ふしみいなりたいしゃです。711(和銅4)年に渡来系の秦氏が自分たちの氏神として稲荷山三ヶ峰に稲荷大神を祀ったことがはじまりとされています。

主祭神の宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)は稲の精霊を神格化した神さまです。”ウカ”が穀物・食物を意味していてこの神さまが豊穣を守護するとされています。一般的には「稲荷大明神」、「お稲荷さん」としても呼ばれ親しまれています。

稲荷神社では神の遣いとされるのがきつねです。これは春になると里に下りてくる狐独自の習性から豊穣をもたらす田の神の遣いとみなされたものです。

そしてみなさんも一度は食べたことがある稲荷ずしも稲荷神から来ているもので、キツネの大好物である油あげを使用したことからその名前が付いたとされています。東日本では稲荷と言えば米俵なので俵型の稲荷ずしですが、西日本ではキツネの顔が三角形であることから三角型のお稲荷ずしと地域によって特色があります。

主祭神宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
別名倉稲魂命うかのみたまのみこと稲荷神いなりのかみ
神格五穀豊穣、諸産業繁盛の神
ご利益五穀豊穣、産業興隆、商売繁盛、家内安全、芸能上達など
総本社伏見稲荷大社(京都府京都市)
臼杵市内の神社卯寅稲荷神社(臼杵城址)臼杵神社三島神社(摂社)
八幡さま(八幡神)

八幡神をを祀る神社は全国に4万社余りあると言われています。あなたの家の近所にもかなりの確率で八幡神が祀られている神社があるのではないでしょうか。

主祭神である誉田別命(ほんだわけのみこと)は第15代の応神天皇おうじんてんのうとして知られており、「八幡さま」として一般に親しまれている神さまです。

八幡神の総本営は大分県宇佐市にある宇佐神宮です。応神天皇は日本の第14代天皇の仲哀天皇ちゅうあいてんのう神功皇后じんぐうこうごうとの子として筑紫国(福岡県)生まれたといわれていますが、応神天皇が何故、八幡さまとして信仰されるようになったのかは多くの謎に包まれています。

中世になると八幡神は源氏の守護神、武神として信仰され、大分県の宇佐神宮を総本営とし京都の石清水八幡宮、源頼朝が創祀した鎌倉の鶴岡八幡宮を核にして全国へ広がります。戦後は平和的な考え方が広がり教育や縁結び、交通安全、諸願成就などの一般の人々に根付いた親しみのある神さまとなっています。

主祭神誉田別命(ほんだわけのみこと)応神天皇と同一とされる
別名応神天皇、品陀和気命(ほんだわけのみこと)
神格文武の神
ご利益国家安泰、平和成就、武勇長久、出世開運、交通安全、諸願成就、縁結び、母神である神功皇后もあわせて祀るところもあり、子宝、安産なども
総本社宇佐神宮(大分県宇佐市)
臼杵市内の神社臼杵八坂神社(摂社)

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