にわかに色づき始めた臼杵の町

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この時期SNS(ここでは主にfacebook、twitterを指します)界隈では、紅葉の情報が飛び交います。さらにGOTOキャンペーンなどの影響もあり、平日であっても二王座周辺では老若男女、様々な方が観光で来ている姿をぼちぼち見かけるようになりました。

やはり臼杵も大分県屈指の観光地。ぼくも自宅にこもってテレワークなんてしている場合じゃない。

そんなことで、何も考えずに飛び出したはいいものの臼杵の紅葉スポットなんて白馬渓しか知らず、とりあえず手当たり次第いろいろ行ってみることに。

紅葉

紅葉

そもそも紅葉とは

あらためて何故、人はこの季節に紅葉を求めて人気の名所を回るのだろうか。紅葉という言葉の一般的な意味するものは?

落葉植物の葉が落葉するに先立って、秋、赤または黄に変わること。

Wikipediaから引用

紅葉を好きなのは日本人だけではなく、海外の人も日本の紅葉が好きです。毎年10月、11月は訪日外国人の数も増えます。

見星寺の山門の紅葉

紅葉とお寺

日本の四季にはそれぞれ「美しさ」があり、そしてそれぞれに関連する原色系の「色」があります。

例えば夏は生命力あふれたまぶしいほどの「緑」、冬はしんしんと降り積もる雪が示すような「白」など。

そして秋はというと「赤」「黄」を連想しますが、単純に色の解釈だけではなく、日本人の文化や精神的な解釈も含まれるのでしょう。

秋の美しさ、要するに紅葉の美しさは独特のものがあります。この美しさは、春や夏の美しさとは全く異なるものではないでしょうか。そしてこの各々の 美しさの中に、日本人の心が表れているのではないでしょうか。紅葉するという現象は、同じような気候で地理的な条件が合えば同じことができます。しかし、その現象に対して 思う心は、各国の文化や習慣、そしてその文化に慣れ親しんだ人の心を表しています。

一般社団法人全国日本語学校連合会 日本人の文化と精神の研究 より引用

紅葉と一緒に連想されるのがお寺や神社などの建物です。やはり国内での一番人気スポットは京都でしょうか。。

実はここ臼杵も大友宗麟公の時代から発展した城下町の骨格が今でも市内に色濃く残り、寺社仏閣、史跡が集中しているため、春はさくら、秋は紅葉の景観が楽しめます。

2段階で楽しめる見星寺の紅葉

臼杵市内の田町に鎮座する臨済宗妙心寺派の禅寺、見星寺けんしょうじの山門脇にあるモミジの木。

山門付近に前と後ろの2本が植えられており、11月の初めあたりから奥の1本がまず紅葉、11月の中頃から前の木が紅葉するという、2段階で楽しめる事を初めて知りました。

見星寺の山門の紅葉

11月初めの見星寺の山門の紅葉

見星寺の山門は2階建てで2階部分の鐘楼と合わさった鐘楼門という独特の山門になっています。この季節は山門から境内の建物と紅葉があいまってフォトジェニックな景観となるのが非常に魅力的です。

見星寺の山門の紅葉

11月中旬以降の見星寺の山門の紅葉

補足ですが、見星寺から市浜方面へ抜ける際に臼杵川に架かる橋、松島橋の袂にも小さいですが、紅葉が見られます。橋の朱色と色あいが マッチしています。

松島橋の紅葉

松島橋の紅葉

上臼杵駅からほど近い興山寺の紅葉

臼杵の高野山こと”興山寺”は、上臼杵駅から数百メートルの山の上に鎮座している真言宗のお寺です。

春には満開に咲くさくら同様、秋も紅葉をみることができます。緑と黄色、赤のコントラストが境内を彩ります。

興山寺の紅葉

興山寺の紅葉

興山寺の紅葉

興山寺の紅葉アップ

臼杵でみる紅葉の最大スポット白馬渓

大分県の観光情報誌では必ず掲載されている有名スポットと言えば、やはりこの白馬渓はくばけいではないでしょうか。

江戸時代に臼杵藩の庭園石工の橋本主馬之介が、商人清水善七の2人が豊受比賣神とようけひめのかみの御分霊を祀って大神宮を創建されたことから始まります。

興山寺の紅葉

白馬渓の紅葉

渓流の流れる様子を「飛瀑が岩肌にあたって砕け散り、雲龍が玉を争うがごとく落ちては奇岩怪石の間を広く、時には狭く飛沫を上げて疾走する様子がまるで白馬が駆けるようである」ことから、白馬渓と呼ばれています。

興山寺の紅葉

大神宮前の石段と紅葉

11月に入ると臼杵界隈のSNSでは、「紅葉が始まっています!」みたいな経過情報が飛び交います。

普段はほとんど人を見かけないこの白馬渓もこの時期ばかりは、多くの人でひしめきあっています。

偶然通りかかった禹稷合祀の壇

読み方難しいですね。。禹稷合祀の壇。「うしょくごうしのだん」と読みます。

初めてここを訪れた人がこの漢字を読める確率はかなり低いでしょう。

興山寺の紅葉

禹稷合祀の壇 石碑

臼杵市指定の史跡ですが、あまり目立たない場所にあるので普段は気づかないのかもしれません。

臼杵市家野という地区にあるこの場所は県立臼杵商業高等学校から北東へ100mばかり行った松ヶ崎という所に位置しています。

興山寺の紅葉

禹稷合祀の壇の紅葉

江戸時代にこの地域でかんばつや洪水、疫病の流行、更にいなごなどの被害を受けて、臼杵領内の農作物のできが悪く、不作続きによる農民の窮乏がひどかった時期がありました。困り果てた藩が中国の故事に習い自然災害を鎮める目的でこの壇が建てられました。

興山寺の紅葉

禹稷合祀の壇の紅葉

偶然自転車で走っているところに遠くからでも、この紅葉が目につき、小規模ですが形のきれいなこの場所の紅葉に思わず見入ってしまいました。

臼杵の町にはまだまだ知らない史跡が隠れていることを知り、今回の紅葉めぐりをしてさらに興味をそそられました。